トマトは最近食べられ始めた?
イタリアといえばトマト!
パスタではトマトソース、ピザではマルゲリータとイタリアを代表する料理にはトマトが使われていることが多いですが、いつからトマトが親しまれたのかご存じでしょうか。「え? 太古の昔からあるんじゃないの?」とお思いかもしれません。少し深堀っていきましょう。
トマトの起源
トマトの故郷は南米のアンデス高原とされているそうです。マチュピチュで有名なペルー周辺かと思われます。そこからメキシコに渡り、16世紀の大航海時代にスペイン人によりヨーロッパに伝えられたそうです。しかし毒草のベラドンナに似ていることから食べられることはなく、主に観賞用として利用されていました。そこからトマトが食べられることをが証明され、17世紀末から18世紀にかけてようやくイタリアで食用になったそうです。
つまりトマトは現在から約300年前に食べ始められたということです。思ったより歴史は浅いですね。
ちなみに日本に入ってきたのは江戸時代らしく、食用になったのは明治時代とのこと。
別名”愛のリンゴ”
トマトはイタリア語で”ポモドーロ”(黄金のリンゴ)。フランス語では”ポム・ダムール”(愛のリンゴ)、英語で”ラブ・アップル”(愛のリンゴ)といいます。なぜリンゴなのか。当時のヨーロッパでは価値のある果実をリンゴと呼ぶ習慣があったらしいのです。しかしここで疑問が残ります。価値のある果実の価値とは、どの価値をいうのか。観賞用として美しかったから価値があったのか、それとも美味しいから価値があったのか。ハッキリしたことは分かりませんでしたが、仮に食用を価値とするなら、観賞用の時とは呼び方が違うと予想できますね。わかる方がいらっしゃれば教えてくださいな。
ちなみに”禁断の果実”をリンゴと認識されている場合がありますが、旧約聖書ではリンゴとは表記されていないのです。一説にはイチジクではないかともいわれていますが、実際のところは誰にもわからないそうです。
トマトはなぜ赤いのか
リコピンによるものです。リコピンは赤色の成分で抗酸化作用があります。抗酸化作用とは活性酸素から体を守ることであり酸化を防いでいます。つまり老化を抑えてくれるということです! さらにリコピンは油で加熱処理すると吸収効率が高まるそうです。トマトに熱を通す料理は理にかなっているということですね。
さらにトマトには美肌効果が期待できるビタミンC、老化抑制期待があるビタミンEやミネラルだったり食物繊維を含んでいます。栄養素の摂取にはもってこいの野菜ですね。
ちなみにヨーロッパでは「トマトが赤くなれば医者が青くなる」ということわざがあるそうです。それだけ健康面において期待できるということでしょうね。